漫画を濃くレビュー・感想・考察

『我妻さんは俺のヨメ』の感想・レビュー

      2019/06/26

パロディ満載、たまにエ○。主人公はなんだかんだで超リア充。

 

■巻数

既巻13巻 完結

■作者

西木田 景志 蔵石ユウ

■紹介

主人公青島等はバレー部万年補欠の冴えない高校生。ツルんでる仲間はみんな非モテのスードラクラス。そんな青島はある時突然10年後タイムスリップ(T.S)する。そこには学校一の美女、我妻亜衣が自分の嫁になっているという未来があった。T.Sは数分で終了したが、その後も何の前触れもなく突然T.Sしては10年後の未来を見て戻ってくる。現在の行動や言動の選択によって未来が変わってしまうことに気付き、なんとか我妻さんと結婚する未来にしようとあれこれ努力する。はたして青島は無事我妻さんと結婚する未来を掴むことができるのか・・・。

■感想

SF、ラブコメのカテゴリーと迷ったが、オタク要素が強いと感じたのでこちらのカテに。主人公は冴えないといっても顔は至ってフツーであり、周りの友達がいかにも~なオタばかりなせいで同類扱いされているだけのように思える。それはさて置き、よくあるT.S物とは少し違い、現代の自分の身体が未来に行くわけではなく、“未来の自分に現代の自分の意識が入り込む”というT.S方式で、時間もせいぜい数分ですぐに現代に意識が戻る。

我妻さんは俺のヨメ

こんなカワイイ美女が嫁に・・・

例えば現代において自分のとるべき行動がAかBか迷っていたとする(ギャルゲーのように)。その時突如T.Sが発動し、我妻さんと結婚するという輝かしい未来だったはずが、最悪な状況に変わっていたりする。それは昔Aを選択したからだとわかり、現代に意識が戻る。そんな未来をみて「このままAという選択肢をとったらまずい!」となり、なんとかBを選択しようとするが様々な障壁が現れたりして簡単にAを選択できるような状況にはなかなかならない。そこに非モテの友人達が絡んでドタバタが繰り広げられたりする。
基本話の流れは毎度こんな感じで、一応時の流れはあるが、路線は変わらない。

また、本作はとにかくパロディ(小ネタ)が多い。ページをめくるごとに何かのパロディが出てくるといっても過言ではない。それはマンガ、アニメ、ドラマ、CM、映画、政治家、A○男優(汗)など多岐に渡る。くだらね~と思うものが大半だがたまにクスっと笑える程度のネタもある。これ大丈夫か?と思うような限界ギリギリのネタもある・・・。あまりにコアなネタは判らないものも多い。その辺のノリは『ケロロ軍曹』(マンガ)等のパロディに近いものがある。個人的にパロディで笑いをとる漫画はそこまで好きではないのだが、まぁ軽い気持ちで読めるという意味ではその存在も必要なのかとも思う。

 

 

 

 

 

 

 

■こんな人におススメ・・・

  • ドタバタギャグマンガが読みたい
  • パロディネタが大好き
  • 冴えない男だけど美女と結婚したい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ここからネタバレ含むレビュー

 

 

 

 

 

 

 

 

えーっと、まず言いたいのは・・・こいつのどこが非モテやねん。この男めちゃめちゃリア充じゃん。最終的に一体何人の女(しかも美女ばかり)に惚れられたのだろうか。ハッキリ言ってこいつは最初から非モテじゃなかったんだよ。元々モテ要素があったのに非モテの連中とつるんでたから類友になっただけ。顔だって体型だって至って普通じゃないか。土橋とつるめよ、土橋と。

この前『ルサンチマン』のレビューを書いたばかりだからかもしれないけど、同じ非モテとよばれる男でもこうまで差があると、もはや青島は非モテ→普通を通り越して単なるリア充だろと思ってしまう。

それ以外にもダメ出ししたい部分も多くある。

1、我妻さんのキャラ設定が弱い

全巻読んでみて我妻さんを振り返ってもなんだよくわからないキャラだった。 ・ドラマが大好き ・獣医になりたい ・かわいいが恋愛にはオクテ その他になんかあったかな・・・。共通点もまるでないのになぜ青島が「結婚して」と言ったからといって付き合うのかも意味不明。真剣だと思ったって、高校生で「結婚」とか言う方が不誠実だ。青島のことを好きで付き合ったのかどうかも良くわからなかったし、伊富蘭とのキスを目撃してしまった時も怒っていたけどそれも好きだったから嫉妬したのか「私のこと好きっていったくせに」と怒っただけなのかイマイチはっきりしなかった。青島はドラマにそこまで興味ないのに、結婚して上手くいくのかなぁと余計な心配も・・・。

2、余計なヒロインの増産

下妻シルヴィア、伊富蘭、セクシー女性教師など、一体何のために出したのか(特に伊富蘭)。まぁ話を引き伸ばする為には新たなヒロインを出すのが手っ取り早いのだろうけど、嫌な予感がしていたら案の定ハーレム物っぽくなってきたのが鼻に付いた。女性教師は完全に読者サービス要員というのがミエミエで一番イラついた。関係ないが、個人的には我妻さんよりシルヴィアの方が青島に合ってると思うんだけどな・・・。

我妻さんは俺のヨメ

巨乳だしオタクだし、文句ないと思うけど・・・

女性教師のエ○ねたがめっちゃ引いた。

3、DX団やその他のネタがたまに笑えない

この場合の「笑えない」は「つまらない」という意味ではなく「ドン引きするわ~」という意味での「笑えない」だ。小○性愛ネタが特に・・・まぁ、本当にそのような性癖で悩んでいる人がいる事を知っているので、そのこと自体を否定はしないが、ネタにしないで欲しい。その他にも下着盗って来いとか、加藤隼に色々教えてもらう所とかは流石に閉口してしまった。

それと、クラスメイトからの扱いも・・・。基本はハブにされているわけだが、下手するとイジメになりそうな雰囲気のネタなど、笑っていいのか迷った。

我妻さんは俺のヨメ

4、不完全燃焼のままのラスト

関文はなんで好きなときにT.Sできるのか?などの疑問を残したまま急ぎ足で完結させた感がモロ出てた。これは打ち切りだったのか?作者が嫌になって無理やり完結したのか?何れにせよもう少し確りと最終回を迎えて欲しかった。

と、愚痴っぽくなってしまったが、そこまで嫌いな作品ではない。まず、掴みはよかった。いきなりT.Sしてエンディングを先に見せてしまう。主人公からすれば予想もしていなかったぶっ飛んだ未来で「何がどうなって我妻さんと!?」と驚き、読者に興味を抱かせる。そこから徐々に高校時代に我妻さんとどのように距離が縮まっていったのか解明されていく、というスタイルは上手いストーリー構成だったと思う。 繰り返しになるが「嫌いじゃない」漫画。どちらかというと「惜しい」漫画。作者の次回作に期待。

電子書籍ですぐ読める

 - オタク・サブカル , ,